常に忙しくてしんどいし頼みを断れない人の逃げ方【性格変えなくていい】

大久保歩一(あゆむ)
どもー!
大久保歩一(あゆむ)です。

常に忙しい…頼まれたことは引き受けてしまう。家庭や仕事や学校…その他もろもろやるべきことばっかりで考える時間もなーい!!そんな状態のあなた、ようこそ。

同じように悩んでいる相談者の方から、質問が来たので、それにお答えしていきましょう。

お悩みはこちら。

 

ではでは、この悩みに答えていきましょう!
ゴリゴリのボリュームでお答えしていきます。

 

常に忙しくてしんどい原因

常に忙しくてしんどい原因をまず見ていきましょう。どう言う原因があるのか、多分あなたは結構調べているので、聞いたことあるなーと言う原因もあるかもしれません。他のところでは、あまり言われていない原因も書いていたりします。

原因1:断れない

常に忙しくてしんどい原因の第1位といっても過言じゃないのはこちら。いろんなやることを断れないから溜まっていくのですよね。注意しておいて欲しいのは、別にあなたを責めてるわけでも、断れるようになりなさいと言っているわけでもありません。ただ、断れないとやることは増えるよねという事実を述べているのです。

しかし、この相談者の方もそうですが、自分が断れないからやることがいっぱいという原因はもうすでにわかっているのです。だから、その原因を言われたところでなんの新しい発見もありません。この「断れない」というのは、ある前提でどう忙しくてしんどい状況から抜けていくのか?ということを考えていきましょう。

原因2:優先順位がない(価値観が明確じゃない)

これもよく言われる忙しくてしんどくなる原因です。人生における優先順位とは、自分の価値観の順番です。その時にどういう価値観が順番で並んでいるのか?によって選択の優先順位が決まります。このその時の価値観は、自分の本音の価値観とはまた違います。その時その時の状況で価値観が変わったりします。これを建前の価値観とでも呼びましょう。

建前の価値観と相対するものが、本音の価値観です。こちらは育ってくる中で出来上がってきたものです。これは、そんなにすぐに順序が変わることはありません。本音の価値観と自分の状況がズレているとモヤモヤや違和感、悩みとなります。本音の価値観と状況のズレが本人の中で言語化できていないと、何かわからないけどイライラするとか、なんかわからないんだけどストレスが溜まるという状況が起こります。

原因3:忙しい=充実感と潜在的に感じてる

これは予定やイベント、約束などを詰め込み過ぎてしまう人に多い原因だったりします。これは割と性格や価値観に近いもので、そもそもあんまり予定が入っていない方が好きな人と予定が入っている方が好きな人というのがいます。ぼくは家から出るのは割と億劫なんですけど、予定は結構入っていてもいいタイプです。ですが、ゲームをする時間は確保したいので、どちらかといえばゲームをするのに忙しいということはよくあったりします。(そのおかげで仕事が進まないこともしばしば…)

予定を入れるのが好きなタイプだったとしても、やっぱり入れすぎるとしんどさを感じたりします。どうしても体には限界があるので、キャパを越え続けると強制ストップがかかるなんてこともよくあります。最近分刻みのハードワーカーのインフルエンサーが体調を崩し始めてるのを見て、まあそうなるよなあと思ったのを思い出します。

忙しさ=充実感という属性の人もいるのです。もしかしたら、潜在的にそう感じているのかもしれません。ですが、それが悪いわけではなくて、ただの性質だということを理解しましょう。その性質の使い方が大事です。

常に忙しい人は、どうして頼みを断れないのか?

この相談者の方もそうですが、「断れない」という悩みは多くの人が抱えています。では、なぜ断れないのか?断れないと言うことにフォーカスして、もう少し詳しく原因を掘り下げていってみましょう。

断れない原因1:そういうふうに育ってきているから

自分が生まれ育ってきた経験から、周囲の期待に応えるという育ち方をしてきていると、断るより受け入れるという選択をしやすかったりします。これは断らないで受け入れるという習慣ができていると言い換えるといいかもしれません。断るのも受け入れるのも習慣です。人は生きている9割は習慣でできています。どういう選択をするのかというのはこの習慣にかかっています。

だから、断らない、忙しい、という状況も習慣によってできているだけだったりします。「だけ」と言っても、長らく積み重ねてできているものなので、「はい、こうすれば変わりますよー」という魔法のようなことを言うつもりはありません。

断れない原因2:勇気を出すのが怖いから

断るというのは勇気がいります。なぜなら、相手の言っていることを否定することになるからです。自分を守るために相手の言ってることを否定して断った方がいい時でも、勇気が必要で、その勇気を出すのが怖いと断れずに頼まれたことを受け入れてしまったりします。

勇気を出すのってどういうことでも怖いですから。

断れない原因3:責任感の強さという才能を持っているから

色々と期待に応えるのは、責任感の強さがあります。そして、その責任感の強さは才能です。才能は使い方を間違えると自分を苦しめます。感覚が鋭い人は、刺激が多いところに行くとつらさを感じます。それと同じように、責任感が強い人は、つい、よし私の出番!と張り切ってしまうのです。それがネガティブな嫌さだったとしてもよーーーーーし、私の・・・・出番!という感じで出ていってしまいます。

才能があることは認識しましょう。そして、その使い方や使い所をうまく抑えることができていなかっただけなんだなということも認識しましょう。

性格にアプローチするのってしんどくね?

自分はこう言う性格だからそれを直したいと思っている人も多いです。ですが、性格にアプローチして本当に性格は変わるのか?という大前提に疑問を投げかけてこの話をしていきましょう。

性格を変えるのってマジでむずい

性格を変えるっていろんな方法が世の中にある感じがしますが、ぶっちゃけ変わるのは性格ではなく、できなかったこと・苦手だったことに慣れた結果性格が変わったように見えるだけです。性格は生まれた時から結構固有のもので、そんなに大きく変わることはないです。というか、そう思っておいた方がいいです。日本のとある上場企業の経営者で、「こんな自分を変えたいから色々やって自分の性格を変えた。」というふうに言っていましたが、それは元の自分の姿の上にいろんな鎧を身につけているだけの状態だったりします。結局もともとの性格は別に変わっていません。本質はそんなに大きく変わるものではありません。

自分の使い方を工夫する方が百倍マシ

大きく変わらないものを変えるために努力をするのは、結構つらみが深み沢です。それよりも、性格を変えるのではなく、自分の性格を理解して、それに合った使い方を工夫していく方が遥かに楽なのです。
自分ができるもの、感じるものは大きく変えずに、それに合ったやり方を身につけていく。自分の取扱説明書を作っていくようなものです。

自分の使い方を工夫するというのが正しい戦術ではないかと思っています。というか、自分の体験上、自分に合ったもので暮らしていけるコミュニティや人間関係、仕事、働き方というのはあるのです。今はそういうふうに選びやすくなった時代です。

断れなくて忙しくなる人がしんどさから抜ける逃げ方

性格を変える必要なんてないし、自分の使い方を工夫しようぜ、というのがぼくの基本方針です。その基本方針に基づいて、解決策を提案していきます。

頼まれたら断らないで先延ばしする

断るということはハードルが高いと思います。なので、そのもう少しハードルが低い逃げ方をまずは提案します。それが先延ばしです。

実は、あなたがやらなくてもこの世は回ったりします。日本にいると、良くも悪くも、何だかんだなあなあに過ぎていったりするものです。責任感の強いあなたは、それが許せないと感じることもあるかもしれません。ですが、そういうものだと認識しておいてください。

『あなたがやらなくても回る』。ここが結構ヒントです。あなたがやることが増えていくのは、頼まれた時に反射的に引き受けてしまうからです。頼んだ人がどう言うプロセスを辿るのか?

『頼みたいことができる→人を探す→あなたに頼む→あなたが回答する→やってもらえる』というプロセスです。ですが、ここで「あなたが回答する」というステップが先延ばしされたらどうなるでしょうか?
『頼みたいことができる→人を探す→あなたに頼む→あなたは回答を先延ばしにする→待つ→間に合わなくなる→違う人を探す→別の人に頼む→その人が引き受ける』
『頼みたいことができる→人を探す→あなたに頼む→あなたは回答を先延ばしにする→待つ→間に合わなくなる→違う人を探す→いない→うやむやになって自然消滅する』
のどちらかです。

あなたが先延ばしすることで、別の人がやることになったとして、あなたが罪悪感を感じることがあるかもしれません。ですが、断ってはいません。待っている間に相手は相手の都合で別のことをしているのです。『相手は相手の都合で』あなたに頼んだり、別の人に頼んだりします。もはやあなたじゃなくてもいいのです。『〇〇さんしかいなくて!』と、何人に言ってきたでしょうか。真面目で責任感の強いあなたが「断りにくい言葉のチョイス」をわざわざ相手はしてくるのです。

悪い言い方をすれば、相手はこちらを支配してこようとしているのです。頼まれたやりたくないことに対する先延ばしは、断れない人への特効薬です。
どうせ、頼みを引き受けても、先延ばししている間も、モヤモヤするのです。せめて、自分のやることを増やさないモヤモヤを選びましょう。

やってみると、驚くほど「あ、別に私じゃなくてもよかったんだな」ということが多いことに気づくと思います。
全部できなくてもこの世は回っているのです。
あなたは、あなたの才能を発揮して生きていきましょう。

自ら修行と飛び込む

常に忙しい状態は、嫌なことばかりだと辛いのですが、この『嫌なこと』というのは、ネガティブな嫌なこととポジティブな嫌なことの2種類あります。ネガティブな嫌なことは、自分が全く望んでいない方向に進む嫌なこと。ポジティブな嫌なことは、自分が望む方向に進む嫌なことです。ぼくが一時期ブログを160日間描き続けていたことは、ポジティブな嫌なことです。ポジティブな嫌なことであれば、嫌だな、面倒くさいなと思っても自分から飛び込むのであれば意外と大丈夫だったりします。

そして、『頑張って人の期待に応える』ということをする性質なのであれば、頑張って人の期待に応えて自分に積み上がるものに時間を使って忙しくしましょう。これもポジティブな嫌なことという限定です。忙しければどうやっても引き受けることができなくなります。あなたが引き受けることができなければ、頼む相手は別の人を探すだけです。どうせ忙しいなら、他にネガティブな嫌なことを入れる余裕がないくらいにしてしまいましょう。修行です。

相手のために使ってもいい時間とエネルギー量を決める

全て相手のことを断ったり、先延ばしにしたりでは疲れてしまったり、罪悪感が逆にストレスになったりするかもしれません。なので、逆に相手のために消費してもいい時間やエネルギー量をあらかじめ決めておいて、その範囲ではやってもいいと決めておくということをするという逃げ方もあります。人は制限があると、その範囲の中でどうかしようとするし、なんなら、枠が決まってしまうとそこに結構安心感を覚えたりします。

これは、ぼく自身の稼ぎ方でよく実感していて、稼げるだけ稼ごうとすると枠が決まらなくて際限無くなってしまいます。それはぼくにとってかなりストレスでした。でも、最低限これくらいしか稼がないと最低限の枠を決めました。その枠のためにどう時間とエネルギーを使うのか?ということを考えたんです。すると、驚くほどストレスが少なくなったんですね。枠が決まっていることで、枠からはみ出た時のことも自分でわかるんですよね。だから、無理をするということがどんどん減っていくんです。逆に枠をはみ出る時は、意図的にはみ出ることをします。

さいごに:現状の把握と整理を一個ずつ丁寧にやっていく

「やりたくないこと」でも、「やらなきゃいけないこと」って結構あると思うんですよね。一応、人はやりたいことしかやっていないという論理はあるんですけど、その論理は「これとこれを天秤にかけたらやる方がまだマシだからやってるだけなんだけどね」的なものも含まれているので、全てがポジティブなわけじゃないんですよね。
そういう前提はあります。

で、「やりたくないけどやらなきゃいけないこと」に追われてる時って大抵クッソ忙しいから、時間があってもエネルギーなくて動けないか、のどちらかなわけで、一度ハマるとこれどうやって抜け出すの?って沼状態になるんですよね。

沼ってジタバタすると余計に埋まっていく性質があるんですよね。だから、ここで必死にもがくと更に沼にハマります。
まずジタバタしないように。

まずは、「あ、自分沼にハマってんな」と気づくところからスタートです。人の脳は客観視ができてない時は感情に呑まれてて、論理的な思考ができなくなります。これは目の前にヤバい状況があったときにはとにかく逃げる!or闘ってヤる!のどちらかの選択肢を選んできた本能的なやつが残ってるから、と考えるのが自然です。

まず、その状態にいる自分は「冷静に考えることができていない」と認識しましょう。何かを変える前にするべき行動は、自分の現状を確認する作業です。

火事の時も同じですね。無闇に動くと煙がかき回されてしまって綺麗な空気があったところも綺麗な空気がなくなってしまって息ができなくなる。

ここは自然界で起こっていることに従います。

この止まって自分の状況を見るのって結構怖いんですよね。一見すると行動するわけじゃない感じがするんで。

で、この止まって自分の状況を見る時に何をするのかというと、今の現状を見える化します。一人でやる時は紙に書き出しますね。人がいればその人に話を聞いてもらいます。

書く時ってなんでもいいんですが、溜まっているものをまずは全部出します。ここで、いきなり論理的に考えたことを書こうとしてはいけません。そもそも、論理的に考えられない状況になっているので、どうせ感情的になります。ネガティブな愚痴っぽいものばっかり出てきたりします。今はそれで良いです。

まずはそこが最初のステップです。