【書評】マンガ版、重版出来!の感想。仕事ってこういうこと!と感じさせてくれる。

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4月から「重版出来!」というドラマが始まった。

読み方は「じゅうはんでき」ではなく 「じゅうはんしゅったい」だ。

原作はマンガだ。

山手線のどこかの駅で、この看板を見かけて 始まるんだー。と思っていた。

実は、重版出来の漫画を2年くらい前に人から勧められて持っていたけど、全然読んでいなかった。

ホリエモンや色々な人が、面白いと言っていたので、改めて読んでみた。

『重版出来!』(じゅうはんしゅったい)は 松田奈緒子が書いている漫画で 月刊!スピリッツ(小学館)にて2011年から連載されている。

2014年、日本経済新聞「仕事マンガランキング」第1位を獲得しているヒット作。

重版出来とは?

初版の発行部数を上回って、更に発行することを表す言葉で、「重版するくらいの出来」とする意味が込められる。重版ありきで初版を抑えるケースもあると言われる。 wikipediaより

週刊少年ジャンプで連載されていたバクマンは、漫画家側の話に対して、重版出来は編集部の話だ。

原作者松田 奈緒子さんのプロフィールから。

松田 奈緒子(まつだ なおこ、1969年1月21日)は、日本の漫画家。長崎県出身。『コーラス』(集英社)に掲載された『ファンタスティックデイズ』でデビュー。夫は漫画解説者の新保信長。実妹はコミックエッセイ劇場編集長の松田紀子。 wiipediaより

松田さんの周辺に漫画関係の方が多いので、編集部についても詳しく書けるのは納得です!

ざっとあらすじですが

主人公の黒沢心(くろさわこころ)は、大学時代に柔道でオリンピック代表候補だったものの、ケガによって選手生命をたたれ引退し、就職を決意する。

20社の面接に落ちた後に、大手出版社興都館の面接を受ける。

柔道を始めたキッカケが漫画だったことが、最大の志望動機。

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「重版出来!」1巻より

面接前に清掃員に扮する社長とすれ違った際に、社長の目にかかる。

面接中に社長が襲いかかると、背負い投げで一本! 結果として、その姿勢を買われ、内定が決まる。

入社後は、週刊コミック誌「バイブス」編集部に配属される。

本当にやりたいことの原型はすでにある

柔道という道でオリンピックを目指して進んできた主人公の心。

その時本当にやりたいと思っていたことは柔道で、それしか頭になかった。 他のことは何も考えていなかった。

それが怪我で挫折となれば、とんでもなく燃え尽きる感じがあったと思う。

自分が信じていた道が絶たれたと思った時の絶望感は凄まじいはずだ。

それでも、立ち直った。 その時に考えたのが、柔道を始めたキッカケだ。 漫画にすごく感動して、柔道を始めたことから出版社への面接を決める。

これを見てもわかるように 本当にやりたいことの原型は過去にすでにある。

さらに次の項で 本当にやりたいことを見つける方法について書いていく。

仕事ってこういうこと

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「重版出来!」1巻より

この本を読んで一番感じることが 仕事ってこういうことだよね!ということ。

心は新人で仕事が出来ないながらに 目の前のことに全力で取り組んでいく。

その様子は周りの目からも楽しそうに映る。

このコマの二人の表情を見ればその差がわかります。

仕事が楽しくないとかやる気が出ないのは 楽しいこととかやる気が出ることがどこかから降ってくると思っているから。

目の前のことに全力で向き合うから、楽しいと感じられる。

ハマろうとするからハマれる。

もし仕事でどうしてもやる気になれると 思うことがなければ、プライベートでハマれることを見つける。

そうしていると、だんだんと道は見えてくる。 今はコンビニアイス評論家という仕事や Youtuberというものがあるくらいに 何でも仕事になる時代になってきた。

ぼくが今やっている体話士も どこかにあったわけではない。 ぼくが作った仕事だ。

まさしく、仕事ってこういうこと!と 思わせてくれる作品だ。

ドラマは原作ファンも満足!

4月から始まった重版出来のドラマ。 マンガが実写化されると残念になるものも多い。 しかし、重版出来は実写化しても 違和感なく原作に忠実に描かれている。 そして、描写はそれ以上にリアリティがあるかもしれない。

ドラマのこだわりも見どころ!

この漫画はドラマでも放送されているが 実は面白いこだわりがある。

ドラマにも原作と同じように 1話につき1〜4の 漫画家とマンガが登場する。

これらの漫画は 機動警察パトレイバー、じゃじゃ馬グルーミン★UPを描いたゆうきまさみ

モンキーターンの、河合克敏 高校アフロ田中の、のりつけ雅春 リベロ革命の、田中モトユキ などなどの 実際の漫画家がこのために書いたマンガが 小道具として使用されている 贅沢なこだわりっぷりだ。

実は、じゃじゃ馬グルーミン★UPは ぼくが中学生の頃にとてもハマった競走馬を育てるマンガ。

そして、リベロ革命は、主人公の心が柔道を始めたように、 ぼくも高校でバレーボールを始めるきっかけとなったマンガだからとても嬉しい。

実写版では飛ばされているエピソードや
まだ放送されていない部分も
漫画版でぜひ読んでほしい。